2009年11月6日金曜日

お知らせ(11・6)

在留邦人の皆様へ

                          平成21年11月6日

                        在パキスタン日本国大使館



~大使館からのお知らせ~

(件名)

イスラマバード市内I(アイ)8地区における軍関係者に対する銃撃事件の発生等について



(内容)

1. 11月6日午前9時半頃、イスラマバード市内I(アイ)8/4地区において、軍関係者を狙った銃撃事件が発生し、車両に乗っていた関係者2名が負傷しました。事件の背景等詳細は不明ですが、報道によれば2名のテロリストが事件に関与しており、襲撃後その場から逃走しています。



2. 最近、イスラマバード市内においては、既に4件の銃撃事件が発生しており、主に出勤途中と思われる時間帯及び市の南西部にて事件が発生している傾向にあります。



3. また、ラホール市ライウィンドにおいて、昨5日から4日間及び11月12日から数日間に亘り、イスラム教の大規模な宗教集会が行われており、国内各地から宗教関係者等およそ数十万人が参加している模様です。なお、開催にあたり、警察当局は警察官約600人を動員し警備にあたる旨報道されています。



4. つきましては、累次お知らせ等にてお伝えしておりますが、在留邦人の皆様におかれましては、テロ事件、銃撃事件及び誘拐事件など不測の事態に巻き込まれることのないよう、高い危機意識を持って、以下の諸点につき今一度ご熟読いただき、日頃から細心の注意を払い行動されるよう、個々人における安全対策・危機回避に十分注意してください。



(1)爆弾テロ事件の発生状況、発生の可能性の有無等、爆弾テロ事件に巻き込まれるおそれがないかについて、あらかじめできるだけ具体的に承知しておく。標的となりやすい場所(軍、警察、検問所、国連関係機関、政府機関、欧米関連施設、宗教関連施設)や集会、お祭り、夜間のマーケット等人が多く集まる場所にはできるだけ近づかない。

(2)特に、現金の引き出し等が集中しがちな月初め、月央、月末や連休の直前直後は、銀行に多数の人が並び、ラワルピンディの事件のように実際にそれが標的とされた例もあるので注意する。

(3)空港を利用する場合、しばしばテロリストの襲撃の標的となることを念頭に置き、不必要に人の多く集まる場所に近寄らない。その他、ホテルのフロント等不特定多数の人の立ち入りが容易なところでの滞在時間は最小限とするよう心掛ける。

(4)最近の傾向として、警察当局がセキュリティーの強化を実施しているため、

渋滞が多くなっている。極力渋滞の多い検問所付近の通行は避ける。

(5)パキスタンの各地において誘拐事件が発生している。誘拐予防のためには、自らの身は自らが守る心構えを持ち、誘拐の危険度に応じた対策(通勤時の安全対策、住居の警備強化、日常行動上の注意等の総合的な対策)をとることが重要。特に海外で安全に暮らすためには、①目立たない、②用心を怠らない、③行動を予知されない、という3原則を守る。日頃から行動パターン(通勤時間、使用する道や施設)を常に変え、狙われにくくすることが大切。

(6)テロリストは身近なところに潜んでいる。目立つ行動や騒がしい行為は極力控える。

                                  以上